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【英語脳化】外国語学部出身者が実践した英語学習の方法(怒涛のIN/OUTPUT)

すべてはこの一冊から

この世で好きな匂いの本はNHK語学テキストです。

今回は、英語(外国語)の学習方法について。

自分は外国語学部出身で、英語と中国語が必修でした。どちらも日常会話、旅先で生きていける程度ですが、基礎としてやったことはたった一つでした。それは怒涛のINPUT/OUTPUTである【写経】によって脳を英語化する方法です。

英語(外国語)脳化とは

外国語を都度日本語に置き換えるのではなく、母国語を使うように、外国語で考え外国語で話せるように脳にインプットすること。

実は日本で一般的な教育を受けている私たちは、すでに日本語だけでも多言語化の素地ができています。

ひらがな、カタカナ、そして漢字です。さらに読み仮名。

「1月1日の日曜日で祝日、晴れの日でした」これを

たち、にち、び、じつ、ひと迷うことなくスラスラ言えるのは、

すでに、脳にインプットされているから。いちいち考えることなくスラスラと言えます。

怒涛のインプットアウトプット(写経)は思い立って5秒で始められ、頭も使わずにできる方法です。

頭を使ってはいけない、がミソです。

受験などで英語学習を始めようとする人はもちろん、

今まで英語無理!と思って諦めてた人や

どうしても苦手意識がある

やっているけど伸び悩んでいる人

でも、この方法で、最低でも英検2級、相手が何を言ってるかわかるレベルにはなると思います。

街で英語で話しかけられても余裕で助けてあげられると思います。

それから海外の情報を英語で検索して入手することもできるようになります。翻訳できても、理解アプローチのフィルターは少ない方がいいです。

それと外国語学習の一番のメリットは、新しい思考回路を手に入れられること。これについては、後ほど詳述します。


とりあえず用意するものは3つだけ

結論から言うと用意するのは、大学ノートとペン、そして単語帳だけ。

単語…

紙とペン…

「英語どうやったら話せるん?」と聞かれるたびに答えて、多くの人から返ってきた言葉は

「結局それかよ〜」です。

で、大抵の人は「結局それ」をしないように思います。

すべてにおいて言えることかもしれませんがやってみる(あえて疑う機能を一時停止させてみる)が大事。

そういう意味でも、ここで頭を使っちゃダメなんです。

基本、ぼくたち人間は新しいことを警戒するようにできているらしいです。これは防御反応として当然に備わったもので、むしろ恐怖を感じない方が少数=切り拓く人。

できるかできないかの差はそれだけなのかもそれません。やるかやらないか、そしてやり続けるか。

安心してください、偉そうに書いている本人も全然実践できていません。

ただ、現状維持は衰退を意味するそうです。

なので、下のリンクを押して、次のプロセスに進みましょう。

ぼくのおすすめは、旺文社の英単語ターゲット1900。これ一択です。

世の中には色々な単語帳が出回ってますが、ぼくがこれをオススメする理由は

・日常的に使える単語である(効果を測定しやすい)

・もちろん受験にも対応してる

この塩梅がちょうどいいんです。

英会話や旅行に特化した場面別のテキストの場合、 字幕の映画やニュースや動画を見ていて

あ!これ知ってる。とか

わかる!

と思える場面が、どうしても限定的になります。特定の場面でしか使われないから。

日々の成長を感じにくい。

それぞれにあったものを使用してください、今あるやつで大丈夫ですよと言いたいところですが、実際にぼくがやった方法でしか説明できないので、ここではこれをオススメします。

色々な単語帳から英会話本まで数十冊一通り試していて、お勧めしたい本や雑誌はたくさんあるのですが、まず始めに取っていただきたいのが、英単語ターゲット1900なのです。

写経せよ。脳ミソに怒濤のINPUT/OUTPUT

無事に英単語ターゲット1900を手に入れたら、ノートを開き、1ページに2本を線を引いて3分割しましょう。左から順に英単語のスペースに1/6、日本語訳に1/6、残りのスペース2/3に書けるだけ英単語を写経します。

最初は、「apple りんご…、apple りんご…」と英語と日本語を交互に、自分で発音しながらひたすら書きます。

覚えてきたら、名詞なら映像として、動詞や形容詞なら動作や情景をイメージしながら書くようにするとよいでしょう。

この時、音声は流しっぱなしにしておきます。単語を読むスピードは書くのに比べて早いのですが、BGMのようにして一冊分終わるまで流し続けます(終われば繰り返し)。

自分の場合、大学受験は、公立文系三科目で受けられる外国語学部一本に絞っていたため、ひたすら英語の学習に時間を充てられました。

だいたい2日で1冊を書き写すペース。

受験までの半年間くらい、

日数にして180日、

時間にして1800時間、ほぼ毎日書き続けました。一冊まるまる写経を90周くらい繰り返したことになります。

最初は、徒労感というか「こんなの意味ある?」と自問自答したくなりますが、

続けていくと、ある日急に「わかる!」ようになります。

おかげでセンターも、決め手となる二次試験の英語も、スラスラ日本語を読むように解けました。

さらに入学してからも、英語オンリーの講義が、日本語を聞くように、スラスラと頭に入ってきました。

この「日本語を読むように、聞くように」というのが、実は単語をひたすら書く、写経することで起きる効果で、いちいち頭の中で変換せずに英語で聞いて英語で考える【英語脳】が作られるのです。

appleと聞いて、いちいちリンゴだと頭で変換しないのと同じです。

なぜなら、私たちはもうappleの意味を何度も書いて聞いて体全体で覚えているから……。

※実際は脳内で変換というかリンク作業が起きていて、漢字とひらがなとカタカナを使い分けるのと同じ感覚、出来事が起きていると考えられます。

注意。これをやると挫折する?初学者が「やりがちな」学習法

むかし、野村克也監督とのインタビューで、監督は繰り返し「正しい努力を」と言っていました。

「最後は正しい努力をしたヤツが出てくる(野村克也氏:元プロ野球選手・監督。野球解説者)インタビュー

英語学習の場合、正しさは人によりけりだと思いますが、英語が苦手だという人がやりがちな「やってはいけない」学習方法は確かに存在します。

歴史なら、ゴロでひたすら年表を覚えるようなやり方です。

英語の場合、

・単語カードで「暗記」する
・発音記号まで書いて覚えようとする
・いきなり英語で日記を書く、英字新聞を買って読もうとする

こんなところでしょうか。

単語カード……ただよう昭和・平成感。アプリに置き換えてもいいんですが、繰り返しに弱いためかどうしても定着しません。あと英語が苦手な人が、試験前に持っているイメージがあります。

2つ目の発音記号ですが、昔は(今も?)試験に出ていました。ですが自分の場合、発音記号はひととおりこんな感じがあるのねと見た後は、基本無視しました。というか、まず聞く、読む、最後に気になればチェックする。

発音記号を頑張って覚えようとするより、音声聞いて声に出して覚える方が早いから。発音を専門に勉強するのではないのだから、勉強としてはそこを書いて覚えようとするのはちょっと方向性が違うかなと。ただなぜ発音しないと思われている語があるのかなど、興味深いことには変わりないです。

そして3つ目。

いきなり英語で日記をつけようとしたり、英字新聞をとったりすること。でも、そもそもの単語力がないから、そこで毎回調べても定着しないし、めんどくさいから挫折率を高めてしまう(全部体験済)。

とにかく英語を上達させたいという気持ち(実は方法なんかよりも一番大事)があれば、日記も新聞もテレビや雑誌ははもちろん効果的なのですけど、

フラットな学習方法としては上記の理由からお勧めしません。

でも、英語の雑誌とか買っちゃうとワクワクしますよね!

やっぱり、モチベーション維持のためにも効果測定は大事。

簡単なアニメやニュースを読むとわかりやすいです。

自分の興味のあることを英語を通して情報を入手すると頭に入りやすいと思います。また、NHKのワールドニュースなら、日本のトピックを扱っているので、情報を補完しやすく、かつ時事トピックもゲットできると、一石二鳥です。

天才とは意識せずに努力し続ける、楽しめる人だ

いろいろ書きましたが、最終的にそれを使って何をやりたいか、その動機づけが一番大切だったりします。大事なのはどれだけ興味を持てれるか(持っているか)。そして、英語を使って何がしたいのかですよね。

あとは、ひたすら話して実践すること。自分は2人組のモルモン教徒の人たち(そういえば最近見ないな)を、練習相手によく話していました。今だとアプリやWebサービスで簡単にチャットでマンツーマンで会話できます。

おまけ:日本人が英語を話せないと言われる理由

思うんですけど、一番はノリの違いじゃないかなって。

言葉は文化でもあります。

たとえば日本なら、エレベーターで誰か乗っていても何階ですか?の後は基本的に話しませんし、歩いている人に、やあ今日はいい天気だね調子はどうだい?なんて声をかけません。少なくとも2020年現在は。

でもぼくがアメリカ(ロサンゼルス)に行ったときは、死ぬほど声かけられました。 実はそういうノリの違いが、話せるか話せないかの、大きな要因になっているんじゃないかと。

ノリが違うだけなのに「話せない」と勘違いしてしまうのはもったいないですよね。

要は心までノリノリになる必要はなくて、日本人なりの話し方ってアリだということ。

また、英語(外国語)ができないという人は、実は母国語のボキャブラリーがそもそも足りないんじゃないか、という話もあります。

外国語として英語を習得する場合、 英語力は日本語力に比例する。確かに。

あと、冒頭でも触れましたが、言葉に限らずですが思考回路を増やすなと思いました。

ぼくはインタビュアーとして、いろいろな人と話してきましたが、同じ日本語でも言葉の使い方にクセのようなものがありますが、そこから性格が伝わってきたりもします。

ましてや外国語なら、そういう語順で相手に伝えようとするのね、なんで日本語は主語が省かれがちで、そして英語には嫌という程主語を明確にするのかが、見えてきたりして楽しいものです。

というわけで今回は、思いつくままに外国語学習の最初の手順にしぼって書いてみました。

写経の後は、熟語や英英辞典を引くなど次の英語学習のステップに進むわけですが、ここを押さえておかないと結局手間になると思いますです。

またそれについては別の機会に書きたいと思います。ではでは。