自分の思うサービスを個人開発でやりたくて、とあるプログラミングスクールに入学していました。結果、地球の反対側に2回くらい行けるお金を注ぎ込み、失敗や反省点だらけだったので、涙を拭いながらまとめたいと思います(涙)。
あらゆる学習が独学可能な現在、私は仕事を持つ大人として、プログラミング技術の習得に、効率を重視してあえてスクールで学ぶ方法を選びました。が、これからお伝えすることは、どんな学びや学習形態であれ、すべての新しいチャレンジに共通することだと思います。
これから学ぼうと意気込んでいる人と、自分自身の鎮魂のために……。
講師の質は、スクールの質。「わからない」がわかる人に習おう
入学する前に必ずやっておいた方がいいこと。
それは、スクールの講師が、どんな人かを知ること。
講師の質は、スクールの質。ただここでいう「質」は、プログラマーとしての力量とは少し違います。
プログラマーとしての力量としては確かでも、教え方がイマイチな人だと、スムーズに学習が進みません。(これは天才と呼ばれる、「小さい頃からの憧れを持ち続けて自然にやってきた人」に多く見られる共通点でもあります)。
学習からプログラミングに入った人で、「わからない」がわかる人、そしてそれを伝えられる人。
どんな人が教えているのか、通おうとしているスクールがどんな採用基準で講師を選んでいるのか、ここは入学前の重要チェック項目です。
はやる心を押さえて事前の準備
いい講師、もしくはスクールの方針に共感が持てたら、早速申込…ではなく、はやる心を押さえてまずは事前準備です。
タイピング練習
これは、私が入学したスクールの事前案内にもちゃんと書いてあったのですが、タッチタイピングはできておきましょう。プログラミングコードはキーボードを使って打ちます。これが正確でなかったり極端に遅いと、学習の妨げになります。
新たな挑戦を前にやる気マンマンだった自分は、あまり見えていませんでした。
自分は、初めてPCを触った小学生の頃から、独自のカニさん打法でのタイピングが25年近く染み付いていたので、これを矯正するのはかなり苦労しました。
当然、普段の仕事の時だけいつもの打法に戻しても意味がないので、仕事効率もガタ落ちです。記事を書くペースが体感で100分の1くらい遅くなり、仕事との両立に苦戦しました。(カニさん打法では50秒台Aランクでしたが、正しくやり直してから、一番下のEランクに落ちました笑)。
スクールでは最低でもイータイピングの腕試しレベルで、1分を切ることが推奨されていました。
変な癖がなければ、キーボードを見ずに地道にコツコツタイピング練習。1分切るのに1ヶ月もかからないんじゃないかと思いますので、もしタイピングに不安のある方は、入学申し込み時にタイピング練習のために1ヶ月間の猶予をもって受講開始時期を設定されることをお勧めします。
新しいことにチャレンジするときは、誰しも気合マンマンな状態です。ですが、継続には技術が必要です。情熱を失う、機会を失することが不安なら、申し込みだけは先に済ませて、開始時期までに不安定要素を潰しておく方が良いでしょう。
まあでも、情熱を失う=あまり興味がない=心の底から好きなことではない→多分向いていないことなので、無理にそんな状況に追い込まなくてもいいと個人的には思います。
早起き・学習の習慣づけ
新しいチャレンジの時はなんでもできる気がします。が、繰り返しますが継続は気合いではなく技術です。
仕事や家事と学習の両立を図るために、まずは習慣づけをおこなうこと。行動心理学、「インキュベートの法則」によると、21日間の行動で習慣化されるそうです。
他の受講生を見渡しても、仕事との両立が大変そうで、学習時間の確保や習慣化に苦労されている方は意外に多い印象を持ちました。なので、これは受講前に潰しておかないと、せっかくの受講期間(質問しまくれる時間)がもったいないなと思いました。
半年間のカレンダー作成(俯瞰できる学習カレンダー)
学習カレンダーは、普段から常に認識できるよう、机の前なり普段目につくところに貼っています。
俯瞰できることは大事です。詳細目標はKPTシート、時間管理はtoggleでするとして、大まかな予定と、やったことをカレンダーに記録します。
おー、これだけやってるんだな、とか自分の現在位置を知ることは大事。レコーディングダイエットと同じ原理です。
半年って、あっという間ですよ。
目標の立て方
自分でコントロールできる数値を目標に立てること。気合いを目標に入れちゃダメです。
たとえば、プログラミング学習において、その先に転職を目標とするなら
◯月までに転職する→NG(自分のコントロール外のこと)
転職するために◯社にエントリーを出す→OK(提出する数は自分でコントロールできる)
ダイエットなら、
◯kg痩せる
ではなく、
毎日2km泳ぐ
といった感じです。
またその時に必要な考えとして、「SMARTの法則」があります。
まあでも法則と言っても、多分普通に普段目標を立てる時にやっていることに名前をつけただけですから、身構えなくても大丈夫です。
Specific:具体性
Measurable:(数字で)計測可能な
Achievable:達成可能な
Relevant:(目標、ゴールとの)関連性
Time-bound:期限
新しい学習文化(ツール含む)の理解
基本すべてのことは独学でできる便利な世の中で、仕事を持つ大人が技術習得としての「スクール」にあえて通う意味は、ただひたすら効率の一点に絞られると思います。
私が”通っていた「スクール」は、週1回4時間程度のオンライン時以外は、完全に非同期コミュニケーションの自習型でした。スクールというより、ジムに近かったかな。各受講生それぞれ背景も違えば進度もまちまちです。
スクールが掲げていたのは「自走力をつける」です。これはとっても重要なポイントであり、特徴とも言えます。
ただ基本的なことなど、チュートリアルは存在しなかったので、スクールの要である「効率」が担保されていませんでした。カスタマーサクセス、ユーザーエクスペリエンスの観点からも、「それはちゃんとやろうよ」と正直感じましたね(初日に何かオリエン的なものが始まると思って、PCの前で正座していたのは私です。)
基礎知識を有し、かつ自ら学んでいこうとする姿勢があれば、どんどん講師に質問できる環境はあったと思います。
私のようなツールの使い方も知らない、初心者 of 初心者は、まずは最初に仕組みを知るためにも、スクールに通う前に漫画を読むことをお勧めします。
『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 まんが版こんにちはPython』(すがやみつる、日経BP)
あと何も知らなかった私は、在学中に、ここで基本的なツールの使い方や操作方法を覚えましたw
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入学前にやれること、いっぱいあったなぁ(あれ、スクールってなんだっけ)。
学習を継続させる効果的な方法
筋トレ
継続とはやめないこと。継続の反対が挫折です。そして、挫折とは成功体験を積むことなく中断してしまうこと。逆に、とにかく成功体験を積むことで、とりあえず継続はできます。
継続の技術として、自分が実感しているのは、新しい挑戦の際に、一緒に成功体験が積みやすく成果が目に見えてわかるものを同時に行うこと。
筋トレの場合、とにかくコツコツやりさえすれば体に目に見えて変化が現れます。プロの方でもない限り、特殊なメニューを組む必要もありません。
挑戦が挫折しそうな時は、成果が感じられない時。その時に、例にあげた筋トレなら無駄にカッコよくなった身体があれば、なんとなく満たされるというか、「なんかできてる!」という錯覚に陥って、結果本流の挑戦も辞めずに継続できる(はず)。
スクールの想定最低学習期間は半年でしたが、半年なんて長いようであっという間です。入学したいと思ったその気合いは大事なのですが、もし上記のことが不十分だと感じる人は、受講前にやっつけておいた方が、挫折の目を摘むことになると思います。
受講中に新サービスを知らされて「なんだかな」と思い、新サービスのドメインをWho is検索してみたところ、ドメインは、私が受講する数ヶ月前に既に取得されていました。サービス廃止は、絶対ではなくとも、ある程度既定路線だったのかなと思うと、やっぱり「なんだかな」と思ってしまいました。掲げていたミッションやバリューはよかったのになぁ。
最後に。「写経」についてですが、これはテキストエディタにコードを書くことです。間違っても紙に写経することではありません。
(知識の定着率はいいんだけどね)。
挑戦が気合いなら、継続は技術。
Good Luck自分。すべての学習者に幸あれ!