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直近の初体験は?(インタビュアーの質問箱)

退屈な日常について考える質問

直近の初体験は?

What was your most recent first experience?

你最近的第一次经历是什么?



インタビュアーの答え

年齢を重ねるにつれ一年が早くなる理由は、新しい体験に接する機会が減ること。往往にして時間の経過の早さは、嘆きとともに語られます。歓迎されない傾向にあります。

体験の総量が体感時間を左右することを実感したのは、一学期ごとに転校し「一番長い」学年を過ごした小学3年生の時。大人になってからは、毎日どこかで誰かとインタビューしていた年。

初体験を積み重ねる手段は身近にあります。

読書、映画、そして散歩(のロングバージョンが旅)。

休日(である必要はないが)、1日できる最も遠い距離を移動、または往復してみると

朝に通った道を夜また通る時、同じ場所で過ごした1日と、遠くまで移動して帰ってきた1日では、体感時間がまったく異なることがわかります。

物理的には1日あれば、地球の反対側にも宇宙にだって行けてしまう。

同じ1日でも時間の使い方でまったく違う、というアタリマエのことを実感できます。

ところで好奇心は「いつか終わりを迎えることの恐怖」からくる一種の延命措置なのでしょうか。

せっかくこの世に出現できたので、色々見たいもん!というのが、自分なりの回答で、ぼくがインタビュアーであり探訪家を名乗る理由でもあります。