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『500ページの夢の束』のシナボン(映画の食卓)

名画に食あり。
各シーンを彩る料理や飲み物、舞台となったお店を紹介します。

『スター・トレック』マニアで、独創的な才能でオリジナルの脚本を書くことが趣味の自閉症の主人公ウェンディが、テレビで偶然知った同映画のコンテストに応募し、諸事情から自ら書いた脚本を直接届けに、自立支援施設を抜け出して、S.Fから数100キロ離れたL.Aハリウッドに、道中起きる数々の困難を切り抜けながら自力で向かう話。

500ページの夢の束/please standby』の一度食べたら忘れられないシナボン

映画『スター・トレック』が大好きで、オリジナルの脚本を書くことが趣味の主人公ウェンディ。自閉症の彼女は、訳あって実の姉と離れてソーシャルワーカーのいる自立支援施設で暮らしている。 

ある日、パラマウント社主催で、あの大好きな『スター・トレック』の脚本コンテストが開催されることを知る。ある願いを込めて、バイトの休憩時間も使って書き上げた大作となった脚本。ところが、郵送では締め切りに間に合わないことに気がつく土曜日の夜。

日曜日に集荷はない。月曜日は祝日。そして締め切りは火曜日の午後5時、必着……

悩んだ末に彼女が取った行動は、施設を抜け出して、数百キロ離れたL.Aハリウッドにあるパラマウント社まで直接脚本を届けに行くというもの。

500ページにも及ぶ脚本の束。生まれたばかりの姉の子どもの写真を愛用するノートにしまい、愛犬ピートを抱えて不規則的な旅に出た。

普段は規則正しい毎日を送る彼女。日課でもあるアルバイト先として登場するのが、サンフランシスコにあるシナボンのお店。ウェンディに心を寄せる同僚ネモ(トニー・レヴォロリ!)をよそに、持ち前の集中力でシナボンにたっぷりとクリームチーズを塗るシーンが、本作の名画グルメ的シーン。

©2016 PSB Film. LLC

『グランド・ブタペストホテル』洋菓子メンドルのコーデザン・オ・ショコラ

Cinnabon(R)シナボンは、アメリカシアトル発祥のシナモンロールチェーン店。特別に栽培・精製された専用のシナモンマカラシナモンを使用し、 秘伝のレシピで作られる。世界56カ国に展開し、日本では、東京・六本木店のほか、二子玉川、吉祥寺。その他、埼玉、神奈川、広島、福岡、大分に店舗がある(202010月現在)。上記地域以外に住んでいても、期間限定ながらネットショップで購入可能。(現在は次回販売に向けてスタンバイ中とのこと)。

https://cinnabonshop.com

原題のスタンバイstand byには、(癇癪が起きたときに)「そのままじっとしていること」と、「側にいる」という二つの意味が込められているのでしょうか。ちなみに姉役のオードリーは、「スター・トレック」に出演していたり、クリンゴン語での会話のシーンがあったりなど、スタートレックファンが喜ぶポイントが随所にあります。

シナボン公式サイト

https://www.jrff.co.jp/cinnabon/



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