「フランス料理で使われる高級な部位なんだ。赤字覚悟で出してるんだ」
一見さんが食す前には必ず説明されるこのセリフ。大将が冷凍のラムチョップを見せながら、独特の前置きを披露してくれます。
「もうあんまり目が見えない」といいつつ、骨付き肉を包丁で削ぎ落として提供してくれる“高級部位”の羊肉は、冷凍のマトンロール肉とも、生ラムの食感とも違う、独特の風味と食感です。
旨い店には定番の、煙で汚れた張り紙には「sweet potato sake」なるものもあります。
やはりここは芋焼酎の国、鹿児島。
一人で通い詰めること幾度か。
ついに大将から「そんなに羊肉が好きなら、この店継ぐか」と誘われ本気で悩みましたが、迷える仔羊になる事を選びました。
旨いジンギスカンを食べますと、未だにこのお店の事を思い出します。
薩摩ブランドである黒牛、黒豚、鳥刺しの本場で羊肉を食べる事のできる数少ない場所。
おばちゃんによると、今年(2014年)で47年。貴重なお店です。
目次
迷える仔羊の道しるべ
成吉思汗 アカヤ(ジンギスカン アカヤ)
住:鹿児島県鹿児島市山下町16-4 1F
電:099-226-6387
営:確か11時くらい。
休:月曜日
鹿児島市電「市役所前」電停より徒歩3分