初めて散歩する場所では、地名に「羊」を加えてその日のご飯を検索する。
亀戸。
「ちょっと難しいかな」
と思ったら、すぐにとんでもなく羊愛溢れるお店がヒットした。
「くいのみ家 ふう」
オープン間もないのに、すでに羊好きの同志らによる口コミ多数あり。カウンターには、既に出来上がった数組のセンパイ。常連さんと入れ替わりだったため、片付くのを待ってレモンサワーとつまみを注文。
注文したのは
・ポテトサラダ(ハムの代わりに羊肉)
・ラムぽん
・コロコロラム(コロッケのコロじゃなくて、サイコロのコロ。)
・クミン春雨いため
・トムヤムラム水餃子
・チャーシュー(焼豚、だけどもちろん羊。)
・スペアリブ
・極上マトンロース
・薄切りラムのフォー
字面だけでもヨダレもの。
ラムエッグ、ジンギスカンふう、羊丼を頼めば「羊流し」、全メニュー制覇となる。
羊の友パクチーと“極上マトンロース”に悶絶。マトンロースの油とピンクペッパーと塩味加減が最高。
「毎日通えるような値段にしたい(店主談)」と、エスニック系には珍しい値段設定に舞い上がり、酒もすすむ。
チャージなし。お通しなし。理由は、「自分がとられたら嫌だから」。
アニソン一色、羊は盛りだくさん。
羊好きが高じて始まったこのお店。女将さん(奈良出身)の趣味に溢れている。
「時々勘違いのグルメ野郎が講釈を垂れにくる」以外は、楽しくやっているらしい。
羊を求めて次から次へとお客さんが来て、コンパクトな店内はあっという間に満席。
熱気を冷ますため外で涼んでいると、また1組、羊を求めてカップルがやって来た。ちょうど良い頃合いだったので、ひと休みしたそうなお女将さんに申し訳ないと思いつつ、カップルに席を譲り店をあとにした。
ご馳走様でした。