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石原加受子さん(心理カウンセラー)「“自分中心”で道を拓く」インタビュー

人は本来「自分中心」である――さまざまな悩みに「自分中心心理学」で応えるオールイズワン代表の石原加受子さん。「自由で楽な継続が道を拓く」という石原さんは、どのようにして自らの道を見つけ、拓いていったのか。自由と制約のはざまで試行錯誤して確立した「自分中心心理学」。その軌跡を辿りながら、想いを伺ってきました。

こんな話をしています……
・誰でも何かはできる
・壁は突破しなくてもいい
・好きなことは誰でも天才になれる
・自由で楽な継続が結果につながる

石原加受子(いしはら・かずこ)氏プロフィール

國學院大學経済学部卒業。 「思考・感情・五感・イメージ・呼吸・声」等をトータルにとらえて、独自の心理学スタイルを体系づけた、自分を愛し、自分の意志・気持ち・感情、五感、肉体そのものも丁寧に扱っていく『自分中心心理学』を提唱。セミナー、グループ・ワーク、カウンセリング、講演等を行い、心が楽になる方法、自分の才能を活かす生き方を提案している。 著書に『「なかなか決められない」から抜け出す方法』(廣済堂出版)、『コレだけで、あなたの生き方は一瞬にして変わる』(大和書房)、『妻が抱える「夫ストレス」』(KADOKAWA)、『逃げ出したくなったら読む本』(祥伝社黄金文庫)など。

石原加受子の「自分中心心理学」オールイズワン

“自分中心”への意識改革で心のカタマリを和らげる

――多くの方々の悩みに応えられています。

石原加受子氏: ここオールイズワンには、今まで万単位の方が様々な悩みを持って訪れてきました。悩みは人ぞれぞれですが、皆一様に自分の悩みに固まってしまっています。固まるということは外界に対する拒否反応でもあります。当たり前のことのようですが、ここではまず緊張をほぐすこと、カタマリを和らげることからカウンセリングは始まります。

『コレだけで、あなたの生き方は一瞬にして変わる』(大和書房)にも記していますが、ふだんからリラックスする習慣をつけて、それを感じる練習をしていきます。そして、カウンセリングをする私自身も、楽に接するように心がけています。自分の感じていることは、相手も感じている。自分が楽になったら、相手も落ち着いて楽になりますから。

――まずは、カタマリをやわらげていく。


石原加受子氏:
 そして、少しずつ他者から自分に意識の焦点を当てていただきます。現代社会は、たくさんの「緊張」と「戦い」に溢れています。たとえば通勤ひとつとっても、駅の改札で、「他者との戦い」はすでに始まっています。

通勤からしてそんな具合ですから、大きな不安や焦り、怒りや憎しみを感じるタイミングは生きていく上で至る所に存在しています。けれど、私たちは「自分中心」が本来の姿です。争わなくても、戦わなくても、自分次第でいつでも願いはかなうし、幸せになれます。

私の持論は「誰でも何かができる」です。みなさんそれぞれの才能を、駄目だと言われて途中で諦めずに、自分の感じ方を信じて欲しい。私もそうして、自由に、楽しいと思うことをやり続けた結果、今の道にいます。

“自由”の原点

石原加受子氏: 私は熊本の出身ですが、結構な野性児で(笑)。両親も放任主義で、近所の川や海、山や野原で暗くなるまで遊んでいるような自由な子どもでした。その一方で、家で小説を読むことも好きだったのですが、その読み方も「自由」でした。

小説を読む時は、ストーリーを楽しむというより文章表現の素晴らしさに感動していて、感銘を受けた言葉や難しい言葉を辞書で調べて、訳をノートに書き出す「読書」をしていました。そうして書くことの練習をし、友だちと手紙のやりとりで「実践」していました。その手紙のやりとりは、友人たちの相談に乗ることにつながりました。


――その頃から書いて、相談に乗って……。

石原加受子氏: 色眼鏡で見ずに、思ったことを素直に書いていたので、いつの間にか手紙カウンセラーになっていました(笑)。けれど、人の悩みばかり聞いていたわけではなく、高校生になると、今度は自分が、受験勉強という競争への苦しみを味わうようになりました。

国語や美術、体育や音楽のような表現する科目は得意だったのですが、暗記が大の苦手で……。今でこそたいしたこと無いと思えますが、当時はそれが大きな悩みの種だったのです。そうした苦痛を解消しようともがいていたことが、心理的なものに興味を持つようになったきっかけでした。

上京し経済学部に進学しましたが、経済そっちのけで小説やエッセイを書いてばかりいました。心理への興味も断ちがたく、さまざまな分野の本を乱読し、卒業後も、他の場所で心理療法を学んだりもしていました。自由な学生生活を謳歌していましたが、また悩みが降りかかってきました。
実は私、「就職」を経験していません。いわゆるシューカツはしていたのですが、書くことと心理学以外の分野で働くイメージが掴めなかったのです。

――石原さんにも悩みの時期が。

石原加受子氏: 悶々としていた時期でしたね。ただ、書くことは続けていたので、そのうち編集者とのご縁がつながり、ライターとして仕事をするようになりました。私のキャリアは、「フリー」から始まったのです。

壁は「突破」しなくてもいい

石原加受子氏: 心理療法を学びつつ、ライターとして仕事するという二足のわらじを履いていましたが、そこから徐々に仕事が広がっていきました。心理療法の分野には、専門の資格が様々ありますが、ひとつの枠の中だけでなく、様々な悩みに応えたいと思い、自分なりの方法論を模索していました。

――試行錯誤を乗越えて。

石原加受子氏: 今のように色々な本を書かせて頂くまでは、企画も「書いてはボツ」の連続でした。ほとんど見もしないで捨てられたこともありました。けれど私の思考は「自分中心」(笑)。相手を嫌ったりというようなマイナスの感情を抱かないほうが楽です。その発想が、「自分中心心理学」ともつながってきました。

私は、目の前にあることをできるだけ楽な状態で続けてきました。「壁」を突破するために戦うことは、ものすごくエネルギーが必要なので疲れ切ってしまいます。きつさを我慢して一生懸命頑張ることは、無理矢理なものになってしまいます。壁を突破する必要はありません。「自分中心」で他者と戦わないことが、結果につながります。

自由で楽な継続が結果につながる

石原加受子氏: 自分の納得いかない道を無理に進む必要もありません。また人と比較するより、自分が今持っているものを大事にして欲しいと思います。

私も疑問を感じた時は、それを無視せず、脇へ置いておきます。最初の段階でわからなくても、次の段階でわからなくても、考えることをやめなければ、だんだん自分の道が見えてきます。

そうして、ようやく自分で見つけた道を歩み始めたら、あとはとことんやる。今いるところで、精一杯自分を伸ばしていけば、才能は開花します。好きなことは誰でも天才になれるのです。

――「自分中心心理学」を、著作やカウンセリングで広げられています。

石原加受子氏: 道の途上でつまずきそうな時、元気がなくなりそうな時はぜひ私の本を手にとって欲しいですね。継続の力になる本をご用意しています。

この『もっとシンプルに、楽に生きることをはじめよう!』(三笠書房)という本は中国語に翻訳され台湾でも好評でした。悩みは人間に共通するものですので、これからは日本語だけでなく、世界に向けて、もっと多くの人の「悩み」に応えていきたいと思います。