小学生から中学生にかけて、新しい教科書や本を手に入れた時にやっていたのは、この写経。
つまり、端から端までノートに書き写すこと。もちろん、必要な箇所をまとめながら。
最初は漢字字典。父に言われて。泣きそうになりながら一字一句やった。一冊を何周かやったら、おかげで漢字に困らなくなった。
社会科、歴史は参考書のハイトップを写経。これと、マンガ日本の歴史で、その後大学受験まで一度も試験勉強する必要がなかった。
同時期に母親が、勉強机のラジカセにビートルズをいれて聴かせてきた。受験勉強中で結構迷惑だったが、結局聞いた曲は全部歌えるようになったし感謝している。
基本、子どもに押し付けはしないでおこうと思っているが、ドラえもんを大山のぶ代バージョンで見せるのと、こういう仕掛けくらいは許されるかもしれない。
英語も写経だった。旺文社の『英単語ターゲット1900』これ1冊を、100周くらい書き写した。やったのはそれだけ。外国語学部に進んで、入学後の英語オンリーの講義でもまったく困らなかった。今はあやしい。
そういえば、中学の時に通っていた大分市内の老舗英語塾、下郡英会話学院もNHKの基礎英語をテキストに使っていて、そこでも全部書き写しだったことを思い出す。
↑昔からノートは方眼、ルーズリーフ。美しい。